「子どもが夏休みに入って、毎日遊んでばっかり・・・」
「宿題なんて全然やりたがらないし・・・」
小学生の子どもがいるお母さん・お父さんにとって、そんな悩みは毎年の恒例行事かもしれません。
保護者会などで、「家庭の方でも宿題するよう言ってあげてください」と言われたので、試しに叱ってみても逆効果。
一体どうすればいいのか・・・
と、そんな悩みを持っているお母さん・お父さんへ向けて。
今回は実際の塾講師に聞いた「子どもに宿題をさせるための7つの技」を紹介していきます。
夏休みの宿題をやらない子ども
なぜやらないのか?
そもそも小学生の子どもは、なぜ宿題をやらないのでしょうか。
答えはいたってシンプル。
子どもが宿題をやらないのは「子どもにとって、宿題の優先順位が低いから」に他なりません。
勉強とまったく同じです。
いくら大人の価値観で「将来に役に立つから~」と言っても、子どもにはそのイメージが湧かず、勉強をする必要性が分からなくなってしまうのです。
結果、すぐに楽しめるゲームやその他の遊びに夢中になってしまう・・・
これが宿題をやらない子どもの心理なんです。
怒ることは逆効果
「子どもにとっての優先順位なんて関係ない!」と言って、「とにかく宿題をしろ」と怒ってはいませんか?
はっきり言って、無意味どころか丸っきり逆効果です。
大人には大人の価値観があるように、子どもには子どもの価値観があります。
例えば、あなたが子どもに「勉強なんて必要ないから遊ぶ」と言われると、カッとしてしまいますよね?
それは、あなたの価値観に反することを言われているからなんです。
(実際の勉強の大切さは置いておいて)
「遊びなんて必要ないから勉強しなさい」と言われる子どもにも、同じ現象が起こっています。
子どもの価値観には、勉強の必要性がほとんどありません。
代わりに遊びの優先順位の方が高くなります。
むやみやたらに「勉強しろ!宿題しろ!」と怒ってばかりいれば、子どもは自分の価値観を否定されて、しかも訳も分からず怒られていることになるので、怒っている相手に対して不信感を抱きます。
宿題をさせるには?
頭から怒鳴りつけてやれば、無理やり宿題をさせることもできますが、到底おすすめできる方法ではありません。
上述した通り、子どもに強い不信感を覚えさせてしまいます
子どもに宿題をさせるには、宿題の優先順位を高くしてあげることが一番の近道です。
優先順位が上がれば、子どもは自分から進んで宿題をやるようになります。
親が怒らなくても子どもが勝手にやってくれれば、願った叶ったりですよね?
さて、お待たせしました。
以下、子どもが自ら進んで宿題をやるようになる、塾講師直伝の必殺技を紹介していきます。
夏休みの宿題をやらせる7つの技
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1. シール・スタンプを使う
シール・スタンプは、優秀な塾や家庭教師でも頻繁に使われる必殺技です。
大人が思っている以上に、子どもにとってのシールやスタンプの価値は大きいもの。
台紙などにスタンプカードのようなものを作って、子どもに渡してみましょう。
簡単な表なものでも十分です。
できれば、夏休みっぽい雰囲気のデザインであれば最高です。
(エクセルなどで簡単に作れます)
スタンプカードには、シール・スタンプが貰える条件を事前に書いておきます。
【例】
・宿題2ページやるごとにシール1枚
・ワーク1冊終わればシール10枚
・自由研究が半分終わればスタンプ5個
少し頑張ればシール・スタンプが貰えるぐらいの条件にしておいて、たくさんシール・スタンプを貼って(押して)あげましょう!
(スタンプカードには100マス~200マスくらいの枠があればベスト)
2. ごほうびを提示する
安直ですが、「ごほうびを提示する」というのも、即効性のある方法です。
「〇〇をやったら××を買ってあげるよ」みたいな感じですね。
1.のシール・スタンプと兼ね合わせることもできます。
スタンプカードに「シール・スタンプが100個たまれば、好きなゲーム1本買ってあげる」という感じ。
例には「〇〇を買ってあげる」を上げましたが、ごほうびとして与えるのはできるだけ「すぐに消費できるもの」か「思い出になるもの」にしておきましょう。
【例】
・海へ連れて行ってあげる
・ステーキ屋さんへ連れて行ってあげる
子どもがうっかりゲームにはまってしまえば、そこから抜け出せなくなるのが難しいことは、すでにご存じだと思います・・・(-_-;)
3. Iメッセージを使う
Iメッセージとは、「相手に伝えたいことを”感情”にして”言葉”で伝える」という、教育界では頻繁に使用されるテクニック。
子どもの心理を上手に利用する技です。
どんな状況にも応用できますが、特に褒めたいときに使用すると効果抜群。
【例1】
「宿題よく頑張ったね!えらいぞー!」
ではなく、
「宿題やってくれて、お母さん嬉しいよ!」
怒りたいときにも使用できます。
【例2】
「なんで宿題やらないの!だめじゃない!」
ではなく、
「宿題やってくれなくて、残念だなあ・・」
子どもは潜在的に、人を喜ばせることに満足を覚え、人を悲しませることに不満を覚えます。
あなたが子どもに対して、ダイレクトに感情を伝えてあげることで、「親が喜ぶこと(宿題など)」を進んで行うようになり、「親が悲しむこと(宿題をしないなど)」をできるだけしないようになります。
Iメッセージは勉強以外の日常生活でも応用が効きますので、テクニックとして 覚えておくといいですよ!^^
4. 期間限定で塾に通わせる
「夏休みの期間限定で塾に通わせる」という荒療治もあります。
個別指導塾であれば、「週に1回の通塾で自習し放題」という場合がほとんど。
週に1回の通塾であれば、一月の料金も10,000円前後で収まります。
入塾面談のときに、「毎週〇曜日と〇曜日は、夏休みの宿題のための自習をさせたいんですけど・・・」と伝えれば、快くOKが貰えるはずです。
あとは決められた曜日に、子どもを塾に連れていくだけ!
塾では他の人たちも勉強しており、基本的に勉強以外することがない空間ですので、子どもは自然と宿題に集中してくれます。
運が良ければそのまま塾が好きになって、子ども自ら「塾に通いたい!」と言い出すかもしれません。
5. 誘惑となるものを没収する
ゲームや漫画など、子どもの勉強の邪魔になるものを没収するのも手。
ただし、有無を言わさず没収してはいけません。
捨てるなんてもってのほかです。
誘惑となるものを没収する際には、優しく次のような声をかけましょう。
「宿題をここまでやれば、ゲーム(漫画など)は返してあげます。約束ね?」
一方的な没収でおびえさせてはいけません。
「約束」という言葉を交わすことで、子どもはちょっとした安心感が得られると同時に、「宿題をやれば返してくれるんだ」という宿題への動機づけにもなります。
もちろんあなたは、子どもが条件をクリアすれば、没収したものを絶対に返さなくてはなりません。
「子どもの約束を破る親は最低」ということを意識しておきましょう。
6. 親も一緒になって勉強する
子どもは親の言うことは聞かず、親のやるようにやります。
「親の背中を見て育つ」、というやつです。
昼間っから居間に寝そべってテレビを見てばかりいる親に、「遊んでばかりいないで勉強しなさい」と言われてやる気の出る子どもはいるでしょうか?
もちろん答えはNOです。
行動が伴わない指導者には、説得力の欠片も生まれません。
子どもが宿題するときには、あなたも一緒に勉強してみましょう。
子どもの宿題を教えるのではなく、あなた自身のための勉強を一緒にするのです。
基本的に宿題・勉強は子どもにとって嫌なもの。
嫌なものを押し付けるだけなら誰にだってできます。
それを、親であるあなたが一緒にやる(苦しむ)ことによって、子どもはあなたを尊敬しつつ、「本当にやらなきゃいけないものなんだな」という気持ちで宿題・勉強に取り組むようになります。
勉強すべきものがないのなら、何かめぼしい資格の勉強をすればOK!
子どもの助力にもなって、あなたも資格が取れて、まさに一石二鳥ですね!
7. 環境を整える
「宿題ができる環境じゃない」というのも大きな原因のひとつ。
勉強机の上は散らかっていませんか?
勉強部屋とゲーム部屋が一緒になっていませんか?
騒音などで集中できない場所ではありませんか?
宿題ができるような環境でないのなら、まずは環境を整えることから始めましょう。
机周りの掃除、勉強部屋とゲーム部屋を分ける、集中できる環境を作るなど、やるべきことは結構あると思います。
子どもと一緒になってやるとさらに良し!
自分で”宿題をするために”きれいにした環境では、自分から進んで宿題をしたくなるものです。
さらに、お気に入りの文房具を買ってあげるのも良い方法ですね。
夏休みには、宿題くらいしか文房具を使う場面はありませんから、お気に入りの文房具があれば、意欲的に宿題に取り組むようになります。
楽しい夏休みを!
今年の夏は、ストレスをかけずに子どもの宿題を終わらせて、子どもと一緒に楽しい夏休みを謳歌しましょう!
まとめ
夏休みの宿題をやらない子ども
・宿題をやらないのは「優先順位が低いから」
・怒っても逆効果
・子どもの中の「宿題の優先順位」を上げる
夏休みの宿題をやらせる7つの技
・シール・スタンプを使う
・ごほうびを提示する
・Iメッセージを使う
・期間限定で塾に通わせる
・誘惑となるものを没収する
・親も一緒になって勉強する
・環境を整える
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