2016年の1月から順次運用が予定されているマイナンバー制度。
政府側が必死になって広めようとしている一方で、マイナンバー制度の実態を詳しく認知している国民はほとんどいないのが現状です。
そんな中、マイナンバー制度が憲法違反だと提訴する動きが、一部の弁護士や市民を中心に行われようとしているようです。
マイナンバー制度とは?
マイナンバー制度って何?
マイナンバー制度とは、住民票を持っている国民全員に個別の番号(=マイナンバー)を割り当て、その番号によって税金や保険、他さまざまな個人情報を管理するため、2016年の1月から順次運用される制度のことです。
マイナンバー制度広報キャラクター・マイナちゃん
何のためにマイナンバー制度を導入するの?
マイナンバー制度を導入することによって、国は国民の個人情報を一括で管理することが可能となります。
マイナンバーは個人情報カードというものに記載されており、個人情報カードを提示するだけでさまざまな機関の制度等を利用することができます。
マイナンバー制度を導入する一番メリットは、行政の情報管理の手間が大きく削減されることでしょう。
また、副業などでこっそりお小遣い稼ぎをしている人から、税金を確実に徴収することができるという、大きな(国側にとっての)メリットも忘れてはいけないところです。
マイナンバー制度で阿鼻叫喚?
”こっそりお小遣い稼ぎをしている人 ”にとって、マイナンバー制度の導入はまさに死活問題。
今までこっそり得ていた収入がすべて明るみに出るわけですから、その分の税金を確実に満額収める必要が出てきます。
まあこれに関しては、「今後はしっかりと税金を払いなさいね」ということで解決するんですが、会社の仕事とは別に”副業”として収入を得ていた人にとっては由々しき事態です。
なぜなら、ほぼすべての会社は「副業禁止」という枷があるから。
副業していることがばれると、最悪首切りに遭う可能性も否めません。
そんなわけでマイナンバー制度が導入されたなら、副業で生計を立てている人は本当にマズイ事態に陥ります。
まさに阿鼻叫喚。
【関連記事】マイナンバー制度で困る副業者?不安への対策はあるのか
マイナンバー制度は憲法違反?
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弁護士・市民グループが提訴を予告
そんな中2015年8月28日に、次のようなニュースが報道されました。
マイナンバー制度はプライバシーを保障した憲法に違反するとして、弁護士や市民でつくるグループが、マイナンバーの使用差し止めなどを求める訴えを今年12月にも全国で一斉に起こすことが28日、分かった。提訴先は東京や大阪など7カ所の地裁を予定している。
引用元 http://www.sankei.com/affairs/news/150828/afr1508280017-n1.html
マイナンバー制度の問題点に言及
市民だけでなく弁護士もグループに入っていますね。
このグループに入っている弁護士・水永誠二は次のようにコメントしています。
「流出すれば取り返しがつかなくなる情報で、それが絶対に守られるとは言い切れないのが現状だ。裁判を通して制度の問題点を明らかにし、再検討を促したい」
引用元 http://www.sankei.com/affairs/news/150828/afr1508280017-n1.html
さて個人情報の流出といえば、日本年金機構の情報漏えい問題が記憶に新しいかと思います。
日本年金機構から流出した個人情報は、(最大で)年金受給者の基礎年金番号・氏名・生年月日・住所の4つの情報。
完全に個人が特定できるほどの情報が流出してしまいました。
日本年金機構流出事件一番の問題点は、国が管理している機関から情報漏えいがあった、という事実です。
マイナンバー制度の問題点は?
マイナンバー制度では、主に以下の5点の場面でメリットがあるといわれています。
・身分証明書としての利用できる
・国民健康保険証として利用できる
・個人番号を確認する場面での利用(就職、転職、出産育児、病気、年金受給、災害等)
・市町村、都道府県、行政機関等による付加サービスで利用できる
・確定申告のe-taxで利用できる引用元 http://keiei.freee.co.jp/2015/04/21/my_number_bangou/
かなり応用が利く制度ですよね。
つまり、万が一マイナンバー制度絡みの情報漏えいがあった場合、日本年金機構から流出した基礎年金番号・氏名・生年月日・住所以上の情報が流出するということになります。
そしてマイナンバー制度を管理するのは当然、国。
その国が管理している機関(=日本年金機構)からの流出が実際に、しかも今年にあったわけですから、国民としては安心して「マイナンバー制度導入してくださーい」と言っていられる状況でもありません。
【関連記事】上限4000円とマイナンバーで消費税10%の負担軽減で景気悪化まっしぐら?
政府関係者からも反対の声が挙がる
マイナンバー制度に反対しているのは、一般市民だけではありません。
政府の関係者からも以下のように反対意見を上げている人物も多数見られています。
民主党の枝野幸男幹事長は8日、参院で審議中のマイナンバー制度導入関連法案への反対を示唆した。日本年金機構の個人情報流出事件を踏まえ、記者団に「(民主党も)衆院では賛成したが、衆参で賛否が変わってもおかしくない。それだけの変化があった」と述べた。
引用元 http://www.sankei.com/politics/news/150608/plt1506080027-n1.html
民主党の蓮舫代表代行は18日、BS朝日番組の収録で、国会で審議中のマイナンバー法改正案を廃案にすべきだとの考えを示した。
民主党は当初賛成していたが、蓮舫氏は年金情報流出問題で国民が不安を抱いていると指摘し「個人情報漏えい対策を厚くするべきだ。成立を急ぐべきではない」と述べた。
引用元 http://www.sankei.com/politics/news/150618/plt1506180042-n1.html
管理人の所感
日本年金機構流出事件もあって、不信感が募りに募っているマイナンバー制度。
おまけに最近は、東京オリンピックに関する問題も次々に取り上げられており、国民の国に対する信頼感がごりごりと擦り減っています。
【関連記事】2020年東京オリンピック3つの問題点!反対・中止・返上・やめてほしいという声も?
管理人もマイナンバー制度導入には反対です。
独立している身なので後ろめたいことをしているわけでもありませんが、とにかく信用ができません。
口では「絶対に流出は有りえません」とは言えますし、実際に言っている政府関係者もいるようですが、今となってはただの絵空事のようにしか聞こえませんよね。
さてさて、マイナンバー制度の導入は一体どうなることやら…。
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自分的には違憲とかそういう問題じゃないと思いますね
正直現在のセキュリティーレベルでは保護できないでしょうね
現在日本は200億回ほどのサイバー攻撃を受けています
さらに政府の重要機密などが漏れていたことも明らかになっています。
マイナンバー制度は10年はやいでしょうね。
コメントありがとうございます!
やっぱりそこが一番怖いところですよね。
年金問題も具体的な解決策(国民が安心できるレベル)が提示されないままですし…。
マイナンバーカードの取り扱いに関しても、リスク管理がガバガバすぎて、もう不安な面しか感じられません。
さすがに急ぎ過ぎですね。
まだ年金問題も解決されないままは、不安です。消費税も上がりせいかつが厳しい方も居るでしょうしいくつも仕事しないといけない方も居るでしょう。金融機関と繋がり個人のプライバシーも無いなんて 問題ですね もう少し時間をかけてみては、ダメでしょうか?
もっとギスギスした世の中になりそうです
コメントありがとうございます!
マイナンバー制度の導入自体よりも、導入までの時間のなさは異常ですよね。
不安材料が山ほどあって、それらに対するはっきりとした解決策が示されないまま…。
「とりあえずやってみてから」という考えでは危険すぎることに気づかないんでしょうか?
マイナンバーは使いようによります。 少なくとも、今のような弱者切り捨てがどんどん進んでいくような社会では、困る人沢山いるでしょう。 てか、中堅層は絶対に生保になる可能性が全くないわけではないのです。 日本はもう社会保障に期待はできません。 それこそ、今は日本が状況を説明して、頭をさげてでも、社会保障をさせてもらわなければならないのです。 今のような世知辛い日本でマイナンバー賛成している人は、はっきりいって、平和ボケでしかないのです!
.マイナンバーを始める前には、状況により、杓子定規に税をとりすぎないことが不可欠で、最優先されるべきです。苦しい中で、マイナンバーで微税されることで、一気に負担が重くなったりするのが日本の社会。生保の基準は厳しく、年々厳しくなります。大幅に上回って、働けるのにもらうのは不正ですが、10万や20万上回って、境目がなく、ギリギリ税の対象になる人と、なってしまう人がいて、なってしまう人は一気に損をする社会は治さなくてはなりません。マイナンバーは国民いじめで、税のとりっぱくれをなくすという表現はとんでもないことで犯罪に値する。ある意味今までも国税庁などは犯罪を行っていたのです。マイナンバーの怖いところは正確すぎるそして厳しすぎる日本でスレスレで苦しいから沢山アルバイトをしてお金を稼いだり、副業している人もいます。 それぞれに事情があるのです。マイナンバーの一番のデメリットはそれで、今までも日本は微税強化を融通なく一ミリのくるいもなくやってきたこと自体が犯罪なのです。療育手帳は昔と違って、IQ70とか75未満でないととれなかったのが、今は80でもとれるようになってきています。そうした融通くらいは効かせなくてはダメだし、年金7万円は人間らしい生活ができません。マイナンバー反対派の多くは、セキュリティー以上に生活は苦しくなるばかりなのに、いいことばかりいうマイナンバーに大反対なのです!東京新聞と同じように、毎日新聞でも資産強化は人権侵害という意味でマイナンバーを問題視してください! 朝日をとっているのに、ずうずうしくすみません。黙っていられないし、内閣府をはじめ毎日のようにいろんな行政機関、一通りのところに書いているし、これからも頑張るつもりです!
マイナンバーは使いようによります。 少なくとも、今のような弱者切り捨てがどんどん進んでいくような社会では、困る人沢山いるでしょう。 てか、中堅層は絶対に生保になる可能性が全くないわけではないのです。 日本はもう社会保障に期待はできません。 それこそ、今は日本が状況を説明して、頭をさげてでも、社会保障をさせてもらわなければならないのです。 今のような世知辛い日本でマイナンバー賛成している人は、はっきりいって、平和ボケでしかないのです!
マイナンバー制度の導入はマイクロチップ導入=超管理搾取社会への足掛かり。
シナリオとしてはこう、マイナンバー導入→マイナンバー大量漏洩(もちろん国は責任なんて取らない)→国民は制度廃止モード(いつの間にか管理ナンバー有りきになっている)→代案としてマイクロチップを登場させる→馬鹿な国民は飛びつく→自由が許されない超管理搾取社会の出来上がり
本当に恐ろしいのはマイナンバーでは無くその後です。