10月5日、日本からノーベル賞受賞者が誕生しました。
抗生物質であるエバーメクチンなどの、数々の化合物質を発見した3名が、ノーベル医学生理学賞を受賞しました。
エバーメクチンとともに語られるのが、イベルメクチンというものなのですが、エバーメクチンとイベルメクチンの違いは何なのでしょうか。
そしてこれらは、どのような効果を持っているのでしょうか。
ノーベル医学生理学賞
ノーベル医学生理学受賞者は?
10月5日にノーベル医学生理学賞を日本人が受賞しました。
ノーベル医学生理学賞を受賞したのは、北里大学の名誉教授である大村智をはじめとした3名。
日本人のノーベル賞受賞はこれで23名、ノーベル医学生理学賞の受賞者は3名となりました。
ノーベル医学生理学受賞した理由は?
大村智がノーベル医学生理学賞を受賞した理由は何なのでしょうか。
ニュースサイトでは大村智の受賞理由について、次のように述べられています。
これまで発見した480種類以上の化学物質から26種の医薬品や農薬が生まれており、天然物有機化学分野の多大な業績が評価された。
引用元 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151005-00000053-mai-sctch
また大村智は1979年に、「エバーメクチン」という化学物質を発見。
その後エバーメクチンは、アメリカの製薬会社によって「イベルメクチン」という駆除薬品開発に大きく貢献することとなりました。
またエバーメクチンは人体にも大きな効果があることが発見され、感染症に対する特効薬としても普及を果たしています。
また実は大村智には驚きの経歴があったんですね。
大村智の経歴については大村智が教師を務めた高校と結婚した嫁についてリサーチ!をご覧ください。
エバーメクチンとイベルメクチン
エバーメクチンとイベルメクチン。
名前こそ似通ってはいますが、ふたつは別物です。
「エバーメクチンって何?」
「イベルメクチンとの違いは?」
と、いつ聞かれてもいいように、エバーメクチンとイベルメクチンについての説明をざっくりとまとめておきます。
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エバーメクチンとは?
エバーメクチンは微生物が作り出す化学物質のひとつで、寄生虫などの機能を停止させる抗生物質です。
エバーメクチンは、静岡県のゴルフ場で発見された菌から放出されていたそうです。
ちなみにこのとき発見した菌も、新種の菌だったんだとか。
さらにエバーメクチンは、人体にも大きな効果を与えることが判明しました。
これにより、後に開発されることとなったイベルメクチン(後述)が、世界的特効薬として幅広く活用されるようになったのです。
イベルメクチンとは?
イベルメクチンとは、エバーメクチンを基にアメリカの製薬会社が開発した駆除薬品。
イベルメクチンは次のように、実に多くの感染症に対して大きな効果を発揮することが分かっています。
この薬はわずかな量で家畜のさまざまな感染症や犬のフィラリアに劇的に効き、世界で最も使われる動物薬の一つになった。
蚊やブヨが媒介する熱帯地方特有の病気「オンコセルカ症(河川盲目症)」や「リンパ系フィラリア症(象皮病)」、ダニが原因の皮膚病「疥癬(かいせん)」などの特効薬として普及した。
引用元 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151005-00000053-mai-sctch
アフリカなどの風土病である「オンコセルカ症」にも極めて高い有効性を持つことが判明。
引用元 http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151005-00000538-san-soci
エバーメクチンとイベルメクチンの違いまとめ
エバーメクチンは、
菌が放出する化学物質。
イベルメクチンは、
エバーメクチンを基に開発された対感染症の特効薬。
これさえ押さえておけば間違いないでしょう(`・ω・´)
珍しい名前ですし、すぐに覚えることもできるはず!
珍しい名前といえば、国分太一を苦しめたデスモイド腫瘍とは?症状を画像でチェック!←こんな出来事もありましたね。
管理人の所感
エバーメクチンを発見した大村智は、特効薬・イベルメクチンの無償提供を快諾しており、それに関する特許権も放棄しています。
一部の利益は受け取っていたらしいのですが、それらは病院設立などへ回していたんだとか。
人徳的にも大変素晴らしい人物であることが分かりますね(`・ω・´)
80歳での受賞ということで、「今までノーベル賞を受賞していなかったのがおかしい」という声もありますね。
やっぱり世界的に認められるには、かなりの時間や運が必要となってくるようです。
何はともあれ大村智教授、ノーベル賞受賞おめでとうございました(∩´∀`)∩
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本当にすばらしい事ですね。私は結節性痒疹と言う皮膚病で20年ほど悩んでおります。
猫を拾ってきて、1ヶ月位してから足が虫に刺されたようになり、市販の薬をぬっておりましたが、ひどくなり腕にも同じ症状ができ、皮膚科に行って腕を見せたとたん「動物飼っているでしょう?」と言われ「それ動物のダニか蚤に刺された後だよ。」と言われました。それから20年も過ぎますが、治りません。
まず、痒みがひどいです。人には移らないと言われましたが、自分の体にはトビヒのように移ります。
表面が治ってきたかな?とおもうとニキビのように盛り上がってきて、水疱のようになり、それを出さないと、痒みが落ち着きません。それの繰り返しです。今では夏でも腕や、足は出せません。
旅行にも行っても大きな風呂にも入れないです。とにかく痒くひどいです。疥癬ではないのですが、ダニや蚤に刺されたのだから、ちょっとここから治る薬ができるのでは?そんな期待をしています。
それとも、これも効くのかな?いえ、もう、できているのかな?
コメントありがとうございます!
エバーメクチンの有用性は明らかになっていますし、ノーベル賞受賞によってこれから薬品開発が活発になっていくかと思われます。
イベルメクチンを上回る効能の薬品も現れるかもしれません。
尾形さんの皮膚病に適した薬品、きっと出てきますよ!